A Way To Now(here)

Sep 219 min read

VPNが楽しい

Virtual Private Networkって考え方が、かなり今の自分にしっくりくる概念。

閉じられた空間の中、信頼できる人だけがいるという前提のもと自由が保障されるような。

最近は、「誰も信用しない」という前提が浸透してきているけれど、それはどうなんだろうね?

何より中継できる国を選べるのがちょっと楽しいよね。どの国のネットワークを通過するか選ぶのも、なんだか仮想旅行みたいでさ。

そーいえばソーシャルメディアを一切やめてから数年が経つ。変化したこととして、自分と他人を比べることが圧倒的に減って精神衛生上すごく良い状態が続いているということ。

それでも、人間は相対的な生き物である限り他人との比較の上で学べることもたくさんある。そして、1番大事なことはソーシャルメディアをやめるとそういったものが一切なくなるわけじゃない。自分にとって正しいタイミングで、正しい頻度、正しいペースでそういった機会が訪れている気がする。それは、何気ない見知らぬ人との会話の中だったり、時々会う友達だったり。私は、このくらいのペースで生きれている方が自分に合っているのだな〜と感じた。少なくとも今の自分には。

だから最近ようやく、とんでもない状況の過去数年と比較して今は少しづつやりたいことや目指したいことという欲も出てきた。でもこの欲は前みたいに苦しくない。欲を持てることに感謝できる。そしてそう思えるのも、他人と自分を比較しない境地に来ることができたから。ただソーシャルメディアを辞めたわけじゃない。自分の足で稼ぎ、自分の目で見て体験した自分だけの経験があるからこそ揺るがない自分でいられるようになった。だから、ソーシャルメディアが不要になった、というのが順番としては正しい。

こういった経験と感覚を研ぎ澄ます生活スタイルに切り替えたことで変わったことといえば、変な人を見抜く力とそれを断ち切る能力も格段に上がったこと。これは、年齢によるものなのかもしれない。だとしたら、私は今の自分の年齢が一番好きだ。やっぱり、若い時は「若い」ということにしか価値がない自分に対してのコンプレックスとか、生きづらさとか色々あって大変だったな〜って思うから。だから「若いっていいよね〜」という価値観は、実はかわいそうな若者に対する慰めの言葉として存在しているんじゃないか?と思ってしまうくらい。そもそも、若者は周りから「若くていいね〜」と言われても、当人からすれば若いということの何が良いのかを本質的に理解することはできないよね。

とある配信者が若ければ若いほど魅力的だから女性は早めに結婚・出産した方がいいといった趣旨のコメントをしていたけど、その人はやっぱり本当の意味で女性目線では物事を見れていないんだな〜と思った。若ければ若いほど魅力的だから、有象無象の変な人もたくさん寄ってきてしまう。そして、若いうちは誰がどういうシチュエーションで声をかけてくることが危険なのか、どういった人が危険なのかそもそもわからない。正しい警戒心を持てない。だから、無邪気で怪我をすることも多いのに、やっぱり「若い」ということ以外に自分の価値が見出せないから自尊心も低くて怪我する割には回復方法を知らなかったりする。だから私は若者ってかなりハードモードで生きてる人種だと思う。日本においては「JK」という言葉もすごく象徴的で、あれは男が性的な対象としての若い女のことを指す一種のブランド用語として使われているだけではなく、JK自身も自分を「JK」と名乗ることでアイデンティティとしているのがすごく儚いな、と思う。

と、ちょっと日本の「若ければいい」神話に対する疑問が長くなって話がそれましたが、自分自身の過去を振り返っても今が一番自分の言いたいことをはっきり言えるし、さまざまなコンプレックスから解放されて自由に色々できている。日常生活で変な人に出会っても、かなり早い段階でそのことを嗅ぎ分けられるだけではなく昔のようにただ突っぱねたり逃げるのではなく攻めながらも、相手を不快にさせず恨みを買わないように寄せ付けない、という高度なテクニックを習得した。昔は1人で色々決められなくてなんでも友達とつるんで相談したり話を聞いてもらわないと不安で不安で仕方がなかったけれど、今はなんでも自分で決められるようになった。私のすごく尊敬する友人が"Girs who know what they want is sexy"と言っていたんだけど、本当それよ。なぜかっていうと、ブレないから強くいられる。重要なことだ。でも何が欲しいかを知るためには色々ぶつかって失敗しないと分からないものなんだよね。

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